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先日、奄美大島でアマミヤマシギを探して何故かタヌキに会う夢を見ました。奄美シック。
続きです。
同じ宿に3泊したんですが、1,2泊目は私しか客がおらず貸し切り状態。
おかげさまで宿のおばちゃん達にはずいぶん良くしてもらえました。
ここって車なしでも行けますかね、と相談したらそのあたりのバス事情や道路の様子なんかも調べてくれ、市街地までだったら乗せてあげるとまで言ってくださり、ありがたい反面申し訳ないとまで思ってしまいました。
めちゃくちゃいい人達です。
というわけでバスで龍郷の集落まで行き、林道を歩いて奄美自然観察の森まで行ってきました。
目的地へ行くまでにも結構いろんな鳥に会えるもんです。
ズアカアオバト(Whistling Green Pigeon)
緑が見事に同化してしまう…たぶん女の子。
奴らの鳴き声は、私も人に言われるまで鳥の声と気づかなかったくらい笛っぽいです。
普通のアオバトの悲しげな感じとも違って、一言で言うと「ふざけた尺八」って感じです。
微妙にこぶしがきいてます。好きです。
しかし奄美ではキジバトよりむしろズアカアオバトをよく見た気がします。
キジバトも本土では町中にも定着してますけど、奄美では未だに山の鳥なんですかね。
ちなみに向こうにいるのはリュウキュウキジバトという亜種なんだそうで、微妙な色の濃さが奇妙な違和感。
サシバは奄美では冬鳥らしく、島中あちこちにいました。
かわりにトビは全く見てません。
見たこともない珍鳥がいるのに、本土では当たり前の種が見られなかったりする面白さも島の醍醐味かと。
そう、私はこいつらに会いに奄美まで来たんですよ。
姿は最高なのに声が最悪というカラス科のギャップが大好きな私にはずっと憧れの鳥でした。
島に入ればあちこちで姿は見られるけれど、ここでしか見られないと思えば何度見たって飽きないです。
自然観察の森ではかなりの至近距離で集まってくれました。幸せ。
ところで私はもう一つ、奄美で見られるんじゃないかと密かに期待していた鳥がいました。
ヤツガシラという、図鑑をめくってもそいつだけ妙に浮きまくってる派手な鳥です。
私はどうしても島というシチュエーションでその鳥を見たかったんですが、飛島でも三宅でも小笠原でも振られまくってました。
一緒にルリカケスを眺めていた人にそんな話をしたら、なんとヤツガシラスポットまで車で案内してくれるとのこと。
な、なんていいひと!
というわけで、会えました。しかも2羽。
ヤツガシラってずっと単独で見られるイメージだったんですけど!
念願かなった時の喜びは言葉では伝えようもないです。
図鑑で見たときと実物を見たときで印象が変わる鳥って意外といます。
なので自分が見たことのない鳥を描くのって結構勇気が要ります。
ヤツガシラの場合も図鑑だとあの派手な頭にばかり目がいってたんですが、実際見ると意外と顔がちんちくりん。
くちばしもシギチとはまた違って異様に細く見えました。
そしてのんびりしすぎ。幸せな時間をありがとう。
…英名可愛いな!
そしてこの日は、車がないから今回は無理かなと半分諦めていた夜行性の鳥、アマミヤマシギにも会うことができました。
写真は記念程度なので載せられませんけど。
ヤマシギの声は予習してなかったんですが、オオジシギが「ギシャシャシャシャー」とデストロイな声で鳴くので、アマミヤマシギも相当やかましいのかと思ってました。
でも、なんか、押すと「ブーゥ」とか鳴る玩具あるじゃないですか、ああいう声でした。
丸みといい、歩き方といい、声といい、なんとなく間抜けな雰囲気でした。好きです。
アマミヤマシギ型のブーブークッションとか土産物として売ってれば可愛いのに。
でも、だめか、地味すぎてきっと売れない。
でかすぎとかただのヤマシギだとかマニアックな突っ込みは勘弁してください
ヤツガシラといいアマミヤマシギといいズアカアオバトのコーラスといい、ものすごい穴場を教えてもらったようで、この日便乗させていただいた方には感謝しきりです。
お陰様でこの日はとても楽しかったです。ありがとうございました!
以下拍手お返事