豆糖の描いたイラストやら写真やら
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先日、あるキワモノの山菜に初めて挑戦したので自慢させてください。
私の住んでいるあたりでは「さいしな」と呼ばれている山菜なんですが、よくうわさは聞くものの、料理法を知ってる人がなかなかいないとかで食べる機会もなかった山菜でした。
そのうわさというのが、「味は良いけどいがらい」とか、「噛むといがいがするから噛まないで飲み込む」とか、美味いんだか不味いんだかよくわからん話ばっかりで。
というかそもそも「いがらい」という感覚がわからんし。アクのこと?渋味みたいな感じ?
ちょっと怖い気もするけどかなり興味はそそられる山菜だったわけで。
しかし今年はさいしなの生えている場所をついに知ってしまったのでした。
有毒の水芭蕉にも似た葉っぱ。
こっちでは「さいしな」と呼ばれてますが、たぶん「ヒメザゼンソウ」のことかなーと。
ためしに生の葉っぱをちょこっとかじってみたんですが、予想に反して味は何のくせもそっけもないただの草。
なんだ全然食べられるじゃん、と、思ったのですが、後からなんとなく口の中がチクチクする感じが・・・細かい針でチクチク刺されるような感覚。これがもしかして「いがらい」って感覚か?
本当は出たばっかりの黄色い葉を食べるんだそうですが、このぐらいでもまだ食べられるだろうと言われたので、まあ、ここまできたらいっそ試してみるしかなかろうと。
料理法を知ってる人に酒粕や鯖缶と合うと教えてもらったので、帰りにそれらも購入。
よく言われたのはとにかく「動かすな」ということ。
葉を洗う時も煮る時も、刺激すると「いがいが」が増すんだそうで。
なので葉を洗う時はあまりこすらずさっと流す程度にして、まずいったん水で茹でる。この時、絶対に箸で動かさない。
茹であがったさいしなは流水に一晩さらしておく。
その方が「いがいが」が抜けるんだとか。
その後、鍋にさいしなと鯖缶、味噌、みりんを入れて煮る。この時も絶対に箸で動かさない。
だいたい煮えてきたら仕上げに酒粕を入れてひと煮立ちさせて出来上がり。
粕煮は甘みがある方が美味いらしいので好みで砂糖とか足してもいいのかも。
←というわけで完成。
買ってきた鯖缶が無駄になりませんようにと祈りを込めて食べてみましたが・・・美味い!
思わず自分天才じゃねーかと自画自賛してしまうくらい。
さいしなを食べたことがあるという人にも味見してもらいましたが、合格点を頂きました。おっしゃー!
教え通りに噛まずに飲み込んで小鉢一皿分くらい食べましたが、いがいがは全く感じなかったです。
試しに噛んでみるとやっぱり少しいがいがは残ってましたが。
葉の味自体は何のくせもなく、山菜の「うるい」にも似た甘みもあって、「味は良い」と言われる理由がわかりました。
「いがいが」のせいか、ヒメザゼンソウは図鑑によって食べられる山菜として紹介されてたり、毒草として扱われてたり、いろいろといわくつきの植物みたいです。
この「いがいが」の正体もシュウ酸らしいので、どちらにせよ食べ過ぎるとよくないものなんでしょうが。
私の住んでるあたりでは昔はよく食べられていたそうですが、それも体の中の寄生虫とか毒を出すという意味があったんだとか。だから元々早春の頃にいっぺん食べるだけのものだったそうです。
その作用を知ってか知らずか、熊もこれの新芽を食べるらしいし。
だから私もさいしなを食べるのはこの春はこれでおしまいです。旬も過ぎてきたし。
こんな毒草を山菜として扱う図鑑はどうかしてる!と神経質になる方もいるようですが、
・・・まあ、確かに一般向けの山菜として紹介するのは間違ってるだろうなと(笑)
「山菜」というよりも「薬」とか「薬草」(あるいは「まじない」?)に近い感覚というか、そういう文化もあったんだな~程度の感覚がちょうどいいんじゃないかと。
実際、今じゃ寄生虫の心配もほとんどないし、こんな手間かけてまでさいしな食べようとする地元の人も滅多にいないし。
でもまあ、興味のある人とか、こういう遊びが好きな人は試してみてもいいんじゃないかと(笑)。それなりに美味しかったし。
ただ、食べすぎと毒草との間違いにはくれぐれもお気をつけくださいませ。
私の住んでいるあたりでは「さいしな」と呼ばれている山菜なんですが、よくうわさは聞くものの、料理法を知ってる人がなかなかいないとかで食べる機会もなかった山菜でした。
そのうわさというのが、「味は良いけどいがらい」とか、「噛むといがいがするから噛まないで飲み込む」とか、美味いんだか不味いんだかよくわからん話ばっかりで。
というかそもそも「いがらい」という感覚がわからんし。アクのこと?渋味みたいな感じ?
ちょっと怖い気もするけどかなり興味はそそられる山菜だったわけで。
しかし今年はさいしなの生えている場所をついに知ってしまったのでした。
有毒の水芭蕉にも似た葉っぱ。
こっちでは「さいしな」と呼ばれてますが、たぶん「ヒメザゼンソウ」のことかなーと。
ためしに生の葉っぱをちょこっとかじってみたんですが、予想に反して味は何のくせもそっけもないただの草。
なんだ全然食べられるじゃん、と、思ったのですが、後からなんとなく口の中がチクチクする感じが・・・細かい針でチクチク刺されるような感覚。これがもしかして「いがらい」って感覚か?
本当は出たばっかりの黄色い葉を食べるんだそうですが、このぐらいでもまだ食べられるだろうと言われたので、まあ、ここまできたらいっそ試してみるしかなかろうと。
料理法を知ってる人に酒粕や鯖缶と合うと教えてもらったので、帰りにそれらも購入。
よく言われたのはとにかく「動かすな」ということ。
葉を洗う時も煮る時も、刺激すると「いがいが」が増すんだそうで。
なので葉を洗う時はあまりこすらずさっと流す程度にして、まずいったん水で茹でる。この時、絶対に箸で動かさない。
茹であがったさいしなは流水に一晩さらしておく。
その方が「いがいが」が抜けるんだとか。
その後、鍋にさいしなと鯖缶、味噌、みりんを入れて煮る。この時も絶対に箸で動かさない。
だいたい煮えてきたら仕上げに酒粕を入れてひと煮立ちさせて出来上がり。
粕煮は甘みがある方が美味いらしいので好みで砂糖とか足してもいいのかも。
←というわけで完成。
買ってきた鯖缶が無駄になりませんようにと祈りを込めて食べてみましたが・・・美味い!
思わず自分天才じゃねーかと自画自賛してしまうくらい。
さいしなを食べたことがあるという人にも味見してもらいましたが、合格点を頂きました。おっしゃー!
教え通りに噛まずに飲み込んで小鉢一皿分くらい食べましたが、いがいがは全く感じなかったです。
試しに噛んでみるとやっぱり少しいがいがは残ってましたが。
葉の味自体は何のくせもなく、山菜の「うるい」にも似た甘みもあって、「味は良い」と言われる理由がわかりました。
「いがいが」のせいか、ヒメザゼンソウは図鑑によって食べられる山菜として紹介されてたり、毒草として扱われてたり、いろいろといわくつきの植物みたいです。
この「いがいが」の正体もシュウ酸らしいので、どちらにせよ食べ過ぎるとよくないものなんでしょうが。
私の住んでるあたりでは昔はよく食べられていたそうですが、それも体の中の寄生虫とか毒を出すという意味があったんだとか。だから元々早春の頃にいっぺん食べるだけのものだったそうです。
その作用を知ってか知らずか、熊もこれの新芽を食べるらしいし。
だから私もさいしなを食べるのはこの春はこれでおしまいです。旬も過ぎてきたし。
こんな毒草を山菜として扱う図鑑はどうかしてる!と神経質になる方もいるようですが、
・・・まあ、確かに一般向けの山菜として紹介するのは間違ってるだろうなと(笑)
「山菜」というよりも「薬」とか「薬草」(あるいは「まじない」?)に近い感覚というか、そういう文化もあったんだな~程度の感覚がちょうどいいんじゃないかと。
実際、今じゃ寄生虫の心配もほとんどないし、こんな手間かけてまでさいしな食べようとする地元の人も滅多にいないし。
でもまあ、興味のある人とか、こういう遊びが好きな人は試してみてもいいんじゃないかと(笑)。それなりに美味しかったし。
ただ、食べすぎと毒草との間違いにはくれぐれもお気をつけくださいませ。
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プロフィール
HN:
豆糖
性別:
女性
自己紹介:
ロックと鳥とラクガキが好きです。
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